4年も前のことで恐縮ですが、相半身で手刀を互いに合わせて前後に動きながら、相手を捉えたり、間合いの感覚を養う稽古をしたときです。山本先生が実際に受けを取って動いてくださったことがありました。触れるか触れないかというような実に微妙な接着で滑るように足を後ろに運ばれるのです。先生は当時七十歳になられていたと思いますが、失礼ながらご老人の動きかと思われる速さ滑らかさでした。私も移動するというだけなら何とか動けなくはなかったのですが、腰が上下にドタバタして先生にすかさず注意されました。先生は滑らかに滑るように足を運ばれるのです。真似出来ませんでした。参りました。 <(_ _)>
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